展覧会・講演会「木組」

竹中大工道具館「木組 分解してみました」

 竹中大工道具館での展覧会「木組 分解してみました」を観て、当日開催された講演会「木組とはなにか」を聴いてきました。

 会場にあった木組の展示は、今でも一般的な木造建築に使われる継手・仕口はもちろんですが、これまで見たことがない面白いものも展示されていました。また、ギタードと呼ばれるフランスに伝わる曲面3次元な木組みや、伝統工芸に見られる指物、組子などがあり、大きなもの小さなものが並列に展示されているのが印象的でした。
 神戸ではあと半月程ですが、お近くの人はぜひ足を運ばれてはいかがでしょう。個人的に、今回のカタログは小粋で内容も備わりお買い得な感じがしています。
 講演会の時間が迫り、観賞そこそこに会場を離れてしまったのは残念。

 お昼からの講演会は、大工の阿保昭則氏、指物の須田賢司氏、組子の横田栄一氏の三者と、大阪くらしの今昔館館長・谷直樹氏の司会進行で進められました。まずはそれぞれお仕事の話、その後はインタビュー的な構成です。
 木組みをテーマにどんな話しになるのか。それぞれのお話はとても興味深いものでしたが噛みあうような噛みあわないような不思議な印象、残念ながら木組みのようには行きませんでしが味わい深く、2時間を超える講演は足らないぐらいに思えました。

 講演最後の辺り、図面を重視されますか? 現代技術・伝統のどちらを重んじますか? 谷氏からの問いかけに対し、
 大工・阿保氏は、建築は全体の納まりがあるので図面があくまで基本、伝承には間違いも多いので経験上伝統はあまり重視しない。
 指物・須田氏は図面は当たりぐらいにしかなく、木工の歴史はまだ浅いのですが伝統を重視しています。
 組子・横田氏に至っては図面はほとんどありません。どちらか言えば伝統を大事にしたい。
 と言ったくだりは、それぞれにお仕事の内容にもよるのでしょうが、基本的な考え方の違いが見える面白いところでした。

 展覧会を思い返しそれぞれの展示品を図面化するなど、実のところ、とてつもなく途方もない事に思えてきます。これらの物・技が見よう見まねだけで伝わるものとも思えず、人はそこに一体なにを求めているのか、必ずしも必要だけで生まれた訳ではない不思議な世界がそこにはあります。

竹中大工道具館「木組 分解してみました」

開館35周年記念巡回展「木組 分解してみました」https://www.dougukan.jp/kigumi/
阿保昭則氏(耕木社)http://www.koubokusha.co.jp
須田賢司氏(木工藝)https://www.mokkougei.com
横田栄一氏(栄建具工芸)/NHK長野「わがまちの手仕事」https://www.nhk.or.jp/nagano/teshigoto/100311.html
 /しげの家から行く長野の旅 http://www.shigenoya.co.jp/stay/yokota/

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