家具やクロスも進みつつ

 現場も片づき始め? キッチンの取付けに家具屋さんが、お手製の道具を携え来てくれました。ぼやけた写真になっていますが、いい感じに仕上がっています。

 そしてクロス工事も始まりました。今回はクロス屋さん泣かせな薄め品番?です。ゆっくりやってもらって良いです。なんて、勝手な事を言い残して、今日は現場を立ち去りました。

 外部の左官工事も下地が随分進んできました。表から見ると、建物の雰囲気が変わってきた感じがします。通りから見るとなにやら物々しく、皆さん覗きながら通り過ぎて行きます。

クロス前のパテ塗を丁寧に進めてもらえています。
左側は下地終了、右側は粗塗りの状態

展覧会・講演会「木組」

竹中大工道具館「木組 分解してみました」

 竹中大工道具館での展覧会「木組 分解してみました」を観て、当日開催された講演会「木組とはなにか」を聴いてきました。

 会場にあった木組の展示は、今でも一般的な木造建築に使われる継手・仕口はもちろんですが、これまで見たことがない面白いものも展示されていました。また、ギタードと呼ばれるフランスに伝わる曲面3次元な木組みや、伝統工芸に見られる指物、組子などがあり、大きなもの小さなものが並列に展示されているのが印象的でした。
 神戸ではあと半月程ですが、お近くの人はぜひ足を運ばれてはいかがでしょう。個人的に、今回のカタログは小粋で内容も備わりお買い得な感じがしています。
 講演会の時間が迫り、観賞そこそこに会場を離れてしまったのは残念。

 お昼からの講演会は、大工の阿保昭則氏、指物の須田賢司氏、組子の横田栄一氏の三者と、大阪くらしの今昔館館長・谷直樹氏の司会進行で進められました。まずはそれぞれお仕事の話、その後はインタビュー的な構成です。
 木組みをテーマにどんな話しになるのか。それぞれのお話はとても興味深いものでしたが噛みあうような噛みあわないような不思議な印象、残念ながら木組みのようには行きませんでしが味わい深く、2時間を超える講演は足らないぐらいに思えました。

 講演最後の辺り、図面を重視されますか? 現代技術・伝統のどちらを重んじますか? 谷氏からの問いかけに対し、
 大工・阿保氏は、建築は全体の納まりがあるので図面があくまで基本、伝承には間違いも多いので経験上伝統はあまり重視しない。
 指物・須田氏は図面は当たりぐらいにしかなく、木工の歴史はまだ浅いのですが伝統を重視しています。
 組子・横田氏に至っては図面はほとんどありません。どちらか言えば伝統を大事にしたい。
 と言ったくだりは、それぞれにお仕事の内容にもよるのでしょうが、基本的な考え方の違いが見える面白いところでした。

 展覧会を思い返しそれぞれの展示品を図面化するなど、実のところ、とてつもなく途方もない事に思えてきます。これらの物・技が見よう見まねだけで伝わるものとも思えず、人はそこに一体なにを求めているのか、必ずしも必要だけで生まれた訳ではない不思議な世界がそこにはあります。

竹中大工道具館「木組 分解してみました」

開館35周年記念巡回展「木組 分解してみました」https://www.dougukan.jp/kigumi/
阿保昭則氏(耕木社)http://www.koubokusha.co.jp
須田賢司氏(木工藝)https://www.mokkougei.com
横田栄一氏(栄建具工芸)/NHK長野「わがまちの手仕事」https://www.nhk.or.jp/nagano/teshigoto/100311.html
 /しげの家から行く長野の旅 http://www.shigenoya.co.jp/stay/yokota/

大工工事が終わりに近づいてきました。

 住宅の工事も大工工事終盤となってきました。前回から、しばらく間が空いてしまったので、今は中の様子がだいぶ分かるようになってきたところです。狙いのところも予想をクリアしそう。何が狙いかはまた後ほどに。

 それにしてもイメージとは難しいものです。現場で見上げながら思わず、なんかいい感じやん。なんてつぶやいてしまうと、監督から、分かって設計されているんじゃないのですか?と問われる。それもそうだけど、そうでもない。
 設計中は図面をじっと睨み無想し、3Dを作ってクルクル見渡し、時にはスケッチを描きながら、もう少しああかなこうかななんてやって居りましたが、まだまだ実のイメージに辿り着けておりません。きっとたぶん、こう見えるハズ。こう感じるハズ。
 スケール感はある種反復練習みたいなところがあると感じています。自分の思う距離感が現場で違っていると、もう少し広かった方が良かったかな〜。もう少し高かった方が良かったかな〜。んむむ、もう少し小さいほうが良かったよな〜。。。所詮は当てずっぽうなのです。

 とは言え、出来上がった時に施主さんや工事の皆さんから、なんだか気持ちよいと思ってもらいたいのですが、一体それはどんなスケール感なのか?
 これは普段から思う課題なのです。人の気配や動線、空間のボリュームを幾度も想像します。全体に細部に使い勝手もよい計画を目指しつつ、出来上がりは気が抜ける空間になることが望みです。ところが、設計の最中に施主さんの要望を満たすことばかりに集中しすぎ、出来上がったときにどこか寸止まりな窮屈に感じる空間になってしまったとき、あ〜しくじったと感じます。
 いや、ほんとムズカシイ。

「土足厳禁」やスリッパ入れは大工さんのお手製です。
リビングの様子。すっかりボードで囲われました。
階段を見下げた様子。
2階の床は、OSBと言われる構造パネルを平滑に削っている商品を使っています。微妙なサイズ違いがあるので、少しずつ調整しながら貼っていただけています。
1階の食堂付近から、カウンターの裏側はキッチンを据えるスペースになっています。
左官外壁のラス下地。ほぼ全面がモルタル下地の左官仕上げとなります。
床が貼り終わった2階の様子。右手のOSB壁の向こうは納戸です。
1階リビングから階段を見た様子。階段横には吹抜けがあり、明かりが漏れる様子が分かります。