「兵庫県立総合射撃場」見学してきました。

兵庫県立総合射撃場
 播磨の山間、三木市に完成した「兵庫県立総合射撃場」見学会に参加してきました。

 各地でクマやらイノシシやら野生動物が街中に出没するニュースが増えたと思っていました。北海道を震撼させたヒグマOSO18のいつのまにやら捕獲も、まだまだ記憶に新しいニュースです。
 北海道だけの話で無く、野生鳥獣の生息域拡大のひとつの原因が狩猟者の高齢化・減少。こうした現状を踏まえ、野生鳥獣の捕獲「狩猟」の知識や技術を習得する機会を提供し、担い手育成の施設が必要です。
 兵庫県立総合射撃場はこうした目的と併せ、射撃競技者の拠点を目指す施設だそう。

 車で到着すると、なにやらデッカイため池でも作るのか?とも思えそうな、すり鉢状の射撃場が目の前に拡がりました。大きいものを見ると、意味もなく興奮気味。ホォ〜〜〜。
 見学会の本来目的は併設の木造管理棟なのですが、そちらはソコソコ。どうしても、初めて観る射撃場というものに、ただただテンションが上がります。

管理棟
管理棟。木造平屋建て。事務室・会議室・ロッカールームの他、狩猟後の処理加工室が備わっています。イノシシやらシカやら、ジビエ料理を楽しむための調理室も。
管理棟ホール
中央ホール。競技の際は受付けスペースになるのだそうです。
展示されていた「わな」いろいろ。

 会議室で1時間ほどの講義を受けた後、管理棟内の見学。
ここからが本番? 楽しみにしていた射撃場の各施設見学に出陣。

ライフル射撃場
ライフル射撃場。遠くの的で100M。近くの的で50M。吊られて動く標的も出てきます。
壁や天井の板張りのように見えるところは、実はすべて105ミリ角の柱材。誤射などの際、コンクリート壁のままだと跳ね返りで被弾の恐れがあるため、100ミリ以上の木材を張るのが規定にあるのだそう。
ライフル弾とスラッグ弾
ライフル弾とスラッグ弾。的中心は5センチの円。
エアライフル射撃場
エアライフル(空気銃)射撃場。こちらは競技中心です。高校生の部活利用も想定されているとか。そんな部活もあるところにはあるのね。とちょっと驚き。
ビームライフル射撃場
ビームライフル射撃場。参加者全員に体験射撃をさせていただきました。
 私も3回撃たせてもらいました。80点、70点、最後は真ん中100点。まぐれ当たりでも、指導の方に上手いですね〜、と褒められ少しばかり有頂天。明日からアスリート目指そうかな。
クレー射撃場
クレー射撃場。左に射撃スペースがあり、右の山壁まで約230M。クレー射撃はショットガン(散弾銃)を使いますが、散った弾のうち最大飛距離がそのくらいだそう。
射撃スペース
射撃スペース。コチラに立って、下から飛んでくるクレー(円盤)を撃ち落とします。
クレー発射装置
クレーの発射装置。競技者は側に設置されるマイクに向かって「ハイ」と声掛ければ、どれかから自動で発射されます。クレー自体が飛ぶのは3分の1ぐらいの距離までとのこと。
クレー発射装置裏
クレー発射器を裏から見るとこんな感じです。
クレー射撃場お掃除車
散らかったクレーやら散弾のための、やたら可愛らしいお掃除車。ルンバではなさそう。ここを掃除するには、ちょっと小さすぎないかと心配します。
射撃の弾は鉛製のため、鉛処理施設も揃っています。
兵庫県立総合射撃場
こんな広いところに立つことは、なかなかありません。
(オマケ)上の画像をクリックすると、パノラマ画像が見られるかも。

 はじめてづくしの見学会に、興奮さめやらぬ一日となりました。
 それにしても広い施設でした。相当な事業費も掛かっているでしょう。しっかり鳥獣被害対策に繋げて欲しいものです。
 この施設は、世界的な大会も対応可能な設備も揃えているとのこと。そうした大会が行われるなら、また一度訪れたいものです。
 もしや出場している時には応援にお越しください。

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