太陽光パネルの設置に少し思う事

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建って8年になる施主さんから、太陽光パネルの設置はウチの屋根でも大丈夫ですか?と問い合わせがあり、これを機会にしばらく振りの訪問をさせていただいた。
当初から物が少なくスッキリ過ごしていただいている様子は、お子さんが二人になった今も、謙遜はされるが充分に健在。捨てる技術の無い僕には有り難い施主様です。

ところで、太陽光パネルを載せられますか?と住み始めてから頂く施主さんからの問い合わせは、これまでにも幾度かありました。その度に、実は良い返事をした事がありません。どうぞどうぞ是非載せましょうと返事をした事がないのです。これは太陽光パネルを否定している訳ではなく、その取付けの仕方が設計者としてどうしても心配だから、つい正直に言ってしまう。
太陽光パネルの取付けは、屋根に架台をビスで固定するのが一般的です。瓦屋根だと簡単にもいきませんが、大抵の金属屋根・特に平坦な仕上がりの屋根だと、防水パッキンをはさみながら架台の脚を屋根の野地板めがけてビスで固定するしかない。これだと金属板のみならず下張りしている防水シート(ルーフィング)まで貫いてしまう。
頼りにするしかないパッキンにしても、雨風当り太陽ジリジリの劣悪環境でどこまで持ちこたえるのだろうか?孔を開けなければメンテナンスフリーに近い今時の屋根材料なのに、わざわざ心配の種を作ることになるだけ。それを考えるとどうも心地よい気がしないのです。

昨今の流れを汲むと、太陽光はますます拡がるのは間違いないでしょう。それを止めなければと思う訳でもありませんが、もう少しうまいように出来ないものだろうか?新築時になら孔を開けずに金属屋根に取付け金具を折り込む方法や、後付けでも磁石を使って取り付けると言うものまであります。ただ大抵の場合、選べるパネルメーカーや屋根メーカーに制約があったりと、施主さんの希望に必ず叶うものではない様子です。もっとオープンにしてほしい、と思うのですが。

お伺いした住まいは8年の年月を感じさせ始め、施主さんは今後のメンテナンスの事を色々とイメージされている。気になる事があれば、こうして時折ご連絡いただけるのが有り難いです。年数が経つほどに、伺うきっかけがどうしても少なく年賀状のやり取りだけになってしまう。前々から気に掛け始めて、去年ぐらいから伺う機会の少なくなっている施主さんに声掛けし始めたけど、正直思うほどには出来ていません。
今回また良いきっかけを頂いた感じで、僕には有り難い施主様です。

one-story house 

宮内建築「飯道山を望む家」を見学させて頂きました。

ブログのデザインを一新してしまう事にしました。細かいところは気になりつつも、ついつい手を入れたくなりいつまでも終わらず、肝心の記事がひとつも増えない。我ながら何しとる?と言う事になりそうなので、もうええわいっと気分転換です。

それはそれで、先日の日曜日。
滋賀で進めている住宅の計画は、宮内建築という滋賀の工務店さんにお願いすることで進めています。その宮内建築の宮内棟梁の計らいで、甲賀市にある小さな住まいを施主さんと共に案内していただきました。柱も梁も間伐の10センチ角の柱材だけで組まれた小気味良い構造の木造住宅です。青空の下に延々と広がる田んぼを取り込む素敵なロケーションにまずやられてしまいました。

今回は宮内さんが手掛けられた住まいを拝見するとともに本題としては、この住宅の真ん中に座るレンガで積まれた蓄熱式暖炉を見せて頂くことでした。メースンリー暖炉と言うのだそうですが。日本でもまだ数少ない暖炉です。お住まいの方に使い勝手など聞くと、結構手間いらずな様子。心配していた施主さんも、この迫力にやられた様子で是非やりましょう。となりました。

が、事前のイメージではとても無理だろうと思っていたものですから、電気式の蓄熱暖房の計画で進めていました。プランをすっかり一新せねばならなくなりそうです。こちらはブログのように気分転換と言う訳にはいきませんが、それはそれで楽しみになってきました。

五右衛門の風呂

これから計画を始めさせて頂く施主さんが、結婚するまでずっと過ごしたという住まいにお邪魔した。築40年を少し越える。土間あり、おくどさんあり、畳の続き間があり、祖母の家を思い出す様なとても懐かしい感じがする。そして家の奥、離れになった浴室の中を覗かせてもらったら五右衛門風呂だった。見る事はもう無かろうと思っていた純和風浴槽にしばし感激です。壁面のタイルも見た事のない柄のモザイクタイル。とても暖かい感じがします。

普段から椅子の上でもアグラをかく姿勢の悪い生活が日常になっているからなのか、実は脚を伸ばせる大きな浴槽にあまり憧れがありません。施主樣方にエ!?と言われそうですが、決して風呂嫌いで無く、むしろ、ノボせるまで入らないと気が済まない長風呂派の風呂好きだと自覚しています。

学生時代に五右衛門風呂で2〜3年過ごした事もあります。適度に暖かい縁に背中を押し付けたり。底板の上に縮まって座るのがちょっと楽しかったり。今の自宅も昔ながらの四角い小さなステンレスの浴槽。やはり脚は伸ばせないその中で、あぐらかいて座っています。 と言っても、銭湯や温泉で脚を伸ばすのはもちろん好きです。

でもなぜか、自分の住まいにはきっと四角い小さなステンレス浴槽を選んでしまうと思っています。