堤防の解体工事

堤防解体の様子
堤防解体の様子

 通勤途中で通り過ぎる堤防解体現場の移り変る様子を、年末年始のころから楽しみに見ていました。ごっついコンクリートの固まりが、日に日にゴソッと無くなってしまうのです。建築現場では見たことのないダイナミックさに圧倒されます。

 ですが、ガンガンガンガン響き渡る掘削音はなく、ヴュイ〜ィ〜〜ンてな感じで、なんとも静かに事が進んでいます。しかし通行できる道路側から作業の様子が全く見えず、作業箇所はブルーシートに包み隠されながら進むので、気がつけばチーズのように孔が開けられ、羊羹のようにスパッと刻まれ。巨大遺跡のように変貌する姿に一体どうなっているのかナゾナゾでした。

 運び出しの作業が始まり、はじめてその切り口を見たとき、でっかい円盤カッターで切ったかのような切断跡。いやいやしかし、堤防根元の厚みは1メートルも越えます。そんなもん円盤カッターで切るとなると、めちゃめちゃでかいやん??? そんな巨大ロボットマシンを隠し通せるはずもない。作業員さんは隠すつもりはないと思いますが、こっちは気になる気になる。

 何度も見ているうちに、これはきっとワイヤーみたいなカッターじゃないか?と気がついたのですが、その切断作業を見ることが出来ません。ずっとナゾが続いていました。が、作業も終盤、ようやくその作業現場に遭遇できました。
 おぉ〜素晴らしいタマゴ切り器なことか。小さい頃オヤジが、ゆで卵を糸で切っているのを思い出しました。

堤防解体の様子
見事な切り口!しかもこの厚さ! 奥に見えるのが新設の堤防。
堤防解体の様子
初めて見つけた切断作業の様子。 めっちゃコンパクト!

 うひょひょ、正解。ネットで探れば、分かりやすい動画ありの工法紹介サイトを見つけました。なるほど〜。運び出し作業の段取り良さにも、ただただ感心するばかりです。

堤防解体の様子
それにしても、この大量のコンクリートの固まりは一体どこに行くのだろうか?

ストーブとコンクリート

水門工事

自宅近く、西宮港の入り江でしばらく前からごそごそと大掛かりな工事をやっていた。対岸に大っきなクレーンやらが常駐し、気がつけば海水をせき止め何やってんだろうと気になっていたら、鉄筋が組まれていた。普段はバリケードで囲われて近くに寄れず、いまひとつ様子が分からなかったのだけど、立て看板を見つけ水門を造るのだと分りひとしきり興味津々の毎日です。夜遅く事務所の帰り、普段は真っ暗なのにこの日はブルーシートに囲われて明かりが灯っていた。人気が無かったのでこっそり近づいてみたら、現場の中程にストーブが煌煌と焚かれていた。コンクリートの打設が終わったんだと分る。

実はコンクリートも寒さに弱いのです。なので冷え過ぎない様にしてあげている。夏だと水浴びさせて、表面が極度に乾かないようにしてあげないといけない。ブルーシートをかけてあったりもします。出来てしまえば石と同じようなものの気がしてしまいますが、コンクリートは化学反応で硬化するあくまで建材なのです。簡単に書いてしまえば、コンクリートの打設も人の過ごしやすい季節にするのが一番よい。家の工事も春先からスタートして気分良く基礎工事を終えるのがベター。そう考えるとちょっと面白い気がします。

木材はムズカしい?〜服部商店訪問〜

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高い天井の薄暗い倉庫に山積みされた木材。岸和田にある材木商・服部商店へスタッフと友人と共に訪ねました。服部商店さんは造作材となる広葉樹を中心に商いをされています。すまいがっこうの講師依頼で春頃に一度訪れたので、今日は2回目の訪問です。

倉庫を案内され、カウンターとして奇麗に製材され出荷を待つ「くるみ」や、まっぷたつになって転がる「スプルース」の大木、さらに積み上がった木材の山に圧倒されてしまいます。奥の作業場でロウを塗る作業を拝見しました。木目を詰まり具合を確認しながら、割れない様に乾燥の速度を押えるためだそうです。ただ重ねて、積み上げるだけではないのですね。ペンキを塗る事もあるそうです。

材木バカを自称する服部さんの話は、本当に尽きる事がありません。弾丸の様に、次々木材の事を話されます。今まで信じ込んでいた事を、すっかり覆されたりもします。その話を聞きながら、木の事をまるで知らないバカな設計者と自覚するばかり。

適材適所と服部さんはよく口にします。一本の木から取れる材料でも、建具に向く部分もあれば造作に向く部分もあります。しかもそれは教科書通りには行かない。机に向かうだけの設計者にはとても見極められません。服部さんのような材木アドバイザー?とタッグを組む事が本当に大事なのだろうと思えます。

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連休明けの24日「すまいがっこう」にて、服部さんに講義をして頂きます。ご興味あるかたは、是非。