旭マーケットと寿市場

 「播州織」で有名な西脇市は古くより織物業が盛んな地域ですが、昭和の戦後にそのピークを迎えたことで独特な街の風景が今に残っています。以前より仕事で来ることが多く車で通り過ぎながら、昭和レトロな建物群についつい目が向いていたにも関わらず、ゆっくり散策をすることなくいました。
 私事18年間仕事を共にした車を乗り換えることになり、最後にどこかドライブに行こうよと嫁さんを誘い、思いつき、西脇市にある日本最古と言われる木造アーケードを見に行ってきたところです。

 素人目で見たとしても現在の建築法規では、ほぼ再現のあり得ないだろう建築群です。一部家屋が撤去された様子のところでは、アーケードを支えるためだけの撤去家屋の柱が残っていました。別なところでは、崩れかけそうな家屋もあります。それでもまだ住まわれていたり使われているところもある様子。売家の貼り紙もありました。レトロ好きなひとでも、さすがに躊躇しそうです。

 懐かしさだけで残すことは難しいともちろん思いますが、時代を伝える風景がひとつひとつなくなってしまうことは、やはり惜しい気がします。
 ネットで検索してみると、つい最近でも紹介している記事や写真が見受けられました。にぎわいを取り戻すことが出来なくとも、なにか保存の手立てがあることを望んでしまいます。

 こちらもレトロカーと呼ばれるに後わずかなところでしたが、存続の手立てが立てられず、ああ無念。

「水車大工」展

仕事の合間に覗いてきた竹中大工道具館での「水車大工」展
圧倒的な細工もさることながら、純粋に円いものに惹かれてしまうのは、私だけでしょうか。

KHギャラリー芦屋(旧コシノ邸)|安藤忠雄

この日曜日、台風の接近間近に安藤忠雄設計のKHギャラリー芦屋(旧コシノヒロコ邸)にヨメさんと二人で行って来ました。4〜5年ほど前から、一般公開されています。
ギャラリーのHPで開催中展覧会の最終日と見つけ晴れている午前中のうちなら〜、慌てて到着すれば、エ?扉が閉まっている!
玄関先でオロオロしているところに、中の学芸員さんが気づいて出て来てくれました。実は展覧会は好評で会期延長、さらに台風接近で今日は休館のインフォメーションを告知していたのですが、、、と聞かされ唖然。そこをナントカ折角だからと、食い下がると学芸員さんは親切に開けてくださいました。スミマセ〜ン。

厳かに中に入らせてもらうと、まず和室と大階段。そのまま吹き抜けのリビングが続きます。なんと言えばよいのか、安藤建築に出会えた感触が湧き起こりました。適度に余裕をもって飾られるコシノヒロコ氏の作品。まさしく美術館。住まいであったことを感じさせません。素直に気持ち良い。
二人空間に浸り、促されながら安藤氏のスケッチが飾られた廊下を渡り、円弧の壁に囲われた寝室へ。そしてダイニング。どこに立っても時間の流れがゆったりと感じられます。
増改築を繰り返して今の姿となっていますが、初めから計画されたひとつの建物のようにしか感じられないことにも、ちょっと驚きです。

しばらくすると、我らと同じく休館を知らず来られたひと組がありましたが一巡してすぐに引き上げられので、ほとんど二人で小一時間、広いギャラリーの中を貸切で滞在させていただいた感じでした。
休館にお付き合いいただいた学芸員さんには申し訳ないばかりですが、よい経験をさせていただきました。本当にありがとうございます!

こんなトコ住んだら、感覚も変わるやろうな〜。羨望混じりのヨメさんのつぶやきはきっと誰もが感じるでしょう。建築の強さを久しぶりに感じるひと時でした。

後日、アンタダ講演会に当選したヨメさんは只今嬉々としております。