人と木 〜 坂口製材所「吉野サロン」を訪ねて

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昨日は、桜ではなく杉?を見に行きました。とても活動的な製材所があるから見に来てください。設計仲間からのお誘いを受けて、日帰りハイキング気分で奈良県吉野まで。お天気も良く久しぶりに行楽気分を味わってきました。

伺った先は、吉野で天然乾燥の杉材を中心に取り扱かう坂口製材所さんが、敷地内で地域にも開放している「吉野サロン」と、隣接するモデルハウス「吉野STYLE」です。それぞれに違った印象を持ちながらも、木の家の良さをとても心地よく表現された住まいになっています。坂口さんは、此処を基点に大阪方面や名古屋方面の建築家さんや工務店さんとネットワークを活発に組み、少しでも広く吉野の材の良さを知ってもらい、もっと身近に使ってもらいたい、と地元製材業にとどまらず、販促事業にも率先した活動をされています。3時間近く話にお付き合い頂きましたが、「木は余すところなくすべてを使い切る事ができる。でなければ木に申し訳ない」その熱い思いが視線からヒシヒシ伝わるといった印象でした。

自分自身は、木造の物件が増えて来たこともあって、徐々に「木」そのものに興味を持ち出したところぐらいです。特に始めの頃はデザインアイテムとしての「木」でしかありあません。色味のイメージだけで選んでいたと言っても過言でありません。正直なところ、今でさえ製材され仕上がった木を見て材種を答えられるのはわずかでしょう。(ヘタすれば0点かも。。。)それでも、現場に塗装の予定で据えられた材が時には美しく、時には迫力があり、色を塗る事に躊躇する事はしばしばありました。たまたまな機会で少し木の事を勉強しはじめ、もっと思慮深くなければ、坂口さん風に「木に失礼」になると、ようやく分からないなり悩むようになったところです。

吉野の清々し空気に触れ、ちょっとした癒しのひととき(人と木)を過ごし、近頃は出不精になっていた自分への良い活性剤にもなりました。

阪口製材所 | 吉野サロン・吉野STYLE

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話は逸れますが、先日の地震には驚かされました。18年経った阪神大震災を思い起こす揺れに、布団の中で暗闇に眼を見開き、さすが身が縮まった思いがしました。その日の夜と翌日の夜、震源に近い洲本市でお世話になった施主さんや工務店さんに、安否の連絡を取り、みなさんが怪我無く無事でまずはひと安心ししたところです。
そして、今回の地震は知られていなかった断層が原因とのニュース。地震に対する備えは設計のなかでも、ますます必然になってきたと感じてしまいます。

間取り図もこうすると面白い。Fantasy Floorplans

建築に興味を持つか持たない頃に、地図をモチーフにイラストを描いていた事があります。白い画面に道路やら鉄道やらどこにもない空想地図です。そこに繰り広げられるストーリーを想像するのがどことなく楽しかった記憶があります。ですが、それまで建築や住いに特別興味があった憶えがありません。小学生の頃は仮面ライダーやウルトラマンの怪人怪獣図鑑の解剖図を必死で眺め模写したり、中学生になれば宇宙戦艦ヤマトやらガンダムやらにもろ影響され、友達と空想の宇宙戦艦やらモビルスーツを考えてはその解剖図を、授業も聴かずに描いていた記憶は鮮明です。
住宅や建築に興味を持ち出した頃でも、間取りと言うものに興味があったかと問われるとかなり怪しい。いつになって人の住いに興味を持ち、毎日間取りを考え始めることになってしまったのか。そんな事を考えると、設計事務所をやっている事さえも不思議になってきます。

上の写真は僕が描いたものではありません。ブランディさんというアメリカの女性アーチストの作品です。彼女は小さなころからテレビに映るドラマセットの住いの間取り図を想像して描くのが、どうやら趣味だったようです。その甲斐あって、今は空想の間取り図をプリントしてネット販売しています。しかも青焼き。マニアな感じです。例えば、セックス・アンド・ザ・シティのミランダやキャリーのアパートとか。。。
建築を介してそんな生業があったのかと感心。彼女が日本に生まれていたら、サザエさんの家やムーミンの家や、寺内貫太郎一家の家の間取りを描いて売っていたとしたら僕は買ってしまうかもしれません。

http://www.fantasyfloorplans.com/