アニメ映画「ロング・ウェイ・ノース」

 久しぶりにどこまでも清々しいアニメーション映画を観ました。絵本がそのまま動いているような映像はどこまでも奥行き深く、素直に観入れるストーリーはどこまでも潔い感じがします。

 最近の手の込んだアニメや映画を観ると、その瞬間はワクワクどきどきオモシロ〜い!スゴイな〜と感心するのですが、なぜだか後に残りません。しばらくすると、アレ?どんなだったっけ?・・・スッカリ忘れている。だからと言って、改めて映画館で観たいと思うことはほとんどありません。ですが、今回のロング・ウェイ・ノースは見終わった瞬間にもう一度観たい気持ちに駆られました。エンドロールが流れた時には、あ〜もう終わってしもた。。。緻密なシンプルさ加減、アニメならではのリアリティが本当に心地良く、魅了され、すっかり時間を忘れていました。

 金太郎飴のようにどこを切っても素朴な美味しさが味わえる。そんな映画です。数々の賞を獲りながら完成から3年越しでの日本公開だそう。
 決して同じでありませんが、時代をさかのぼり幼いころに観た良質な東映動画を思い出します。映像の裏側で制作スタッフ全員がイメージを共有し、一丸になり作品づくりに打ち込んでいたのだろう。そんな様子をどこか感じさせる快作です。
 是非一度ご賞味のほど。

映画「センコロール」

センコロール

久しぶりにアニメネタ。

 たまたま先日公開のアニメ映画をネットで見つけた。まったく知らなかったけど、その筋では有名な2007年自主制作の第1作が、10年を経て第2作を連ね劇場公開になったと記事にあり、紹介の予告編動画もなんだか面白そう。早速にヨメさんと映画館に脚を運んだ。
 いろんなイメージが交じりつつも作者の画力でオリジナル感も充分、躍動感のある画面構成とスピーディーな話の流れで飽きることなく楽しめた。今風な表現だけど、アニメーションならではの静や動や変化の楽しさが詰まった作品でした。

 「君の名は」で一躍有名になった新海誠監督の出現で、自主制作な活動をしているアニメ作家にもスポットが当たるようになったとは思うのだけど、まだまだコアなファンでないとこうしたアニメ映画をわざわざ映画館まで観には行かないのだろうか? 公開2日目の日曜日最終回とはいえ、少々観客が少なかった。観て損な気がしない充分な映画だと思うのだけど、勿体ない気がしてならない。

 それにしても、映画館で見ごたえのあるアニメ映画をほぼ一人で制作したという作者・宇木敦哉氏の才能と努力に、ただただ驚嘆する。映画の内容もさることながら「やればできるかも」的勇気がもらえる作品だ。

「君の名は。」と「傷物語 Ⅱ 熱血篇」

こないだ特撮映画を観たばかりと言うのに、いい大人がふたりして昨日はアニメ漬け。

新海誠監督「君の名は。」に、いい大人がふたりして若者に紛れながら感動してきました。このアニメ監督さんは15〜6年前に商業アニメさながらのクオリティで自主制作アニメを発表し、そのスジで度肝を抜いた監督さん。と書くとなんだか聞こえが悪いですが、繊細な映像と物語を淡々と発表されてきたイメージがあります。いつも気にはなりつつ間の作品はほとんど観ておらず、たまたま「めざましテレビ」で放送された制作風景を見つけてムクムクと触発され、ヨメさん誘って行ってきたところです。
イメージ通りに美しい映像、切なくて素敵な物語、心地よささえ感じる話の流れにぐいぐいと引き込まれ、圧倒されたとしか言えません。ツッコミどころは探せばあれど、そんな些細な事はどうでもよくなるような完成度。見終わった後、方々から聞こえる感嘆の声に納得する自分がいます。

はじめの予定ではこの後「後妻業の妻」を観るつもりでいました。
ところが「君の名は。」にあまりに感涙したヨメさんから、タイム!の声がかかり、一息ついて、第二ラウンドをアニメに切り替えての鑑賞会とあいなりました。

傷物語Ⅱ熱血篇

「傷物語 第二部 熱血篇」コチラはコチラで(僕は)面白かったです。鑑賞後、ヨメさんからはイロイロとツッコミが噴出。そこのところは、観ていただかないとココでは書きづらいトコロですが、7ヶ月前に観た第一部の背景舞台に使われていた丹下建築が、今回二部ではどう扱われるかが僕には気になっていたばかりでした。
そこのところは今回も十二分に楽しませていただけました。今回のメイン会場は国立代々木競技場。その他の出演建物も実在したものばかりですが、ストーリーの展開に合わせて自在に組み合わされ使われている様は建築コラージュにも見られ、監督さんがどのように建物を読み取ったかを垣間見るような気がします。
なんて偉そうに書いてますが、代々木競技場に行ったことがないんです!!!

「君の名は。」にしても、「傷物語」にしても、なんともすばらしい空間表現を感じます。どちらの監督さんも「もし建築家になってたら」素晴らしい建物を作っていそうな。そんなアニメーション映画二本立てでした。