ushio 工房 と tamaki 工房 のスケール感がとても気持ち良い。

2月の日曜のことですが、加西市と西脇市にあるふたつのアトリエをヨメさんと尋ねました。

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まず以前より親交いただいている石の彫刻家 牛尾啓三 先生の加西市にあるアトリエ。


随分昔に一度訪ねたきり。今回、そのアトリエで3彫刻家の制作風景公開イベントなる案内が届いたので、良い機会と思って訪ねました。
到着すると、石切場跡のアトリエ風景はそれだけで迫力満点、来る甲斐があります。
この場所で大きな塊の石?岩?から、なんとも不思議な知恵の輪のような数学的作品を数多く生み出し、世界中を渡りあるく芸術家のアトリエと聞くだけでなんだかスケール感に圧倒されるのです。この場にいるだけで、ワクワクします。
切り出しの様子を、おかきとお茶をいただきながら拝見して来ました。

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帰り、西脇にある播州織研究家 玉木新雌 さんの工房兼ショップに立ち寄りました。

偶然に知り合いの工務店さんがこのショップの移転改装に関わられていて、連れて行ってもらいそのスケールに驚いたのが少し前。ヨメさん連れて行けばコレは間違いなく喜ぶと思っていたのです。
今では世界的なブランドからも注目をされているそうですが、こんな規模になる以前から少し知ってはいたので、広い駐車場まで備えた新しい工房にずら〜りと並んだ織機が並ぶ様には正直驚きます。そして織機の間を縫って工房見学もできるようにされているのがまた新鮮です。
ここを束ねる玉木新雌さんは、まだまだ若い方。やや廃れつつな地場産業に新風を吹かせています。

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コトを成し遂げるスケール感に、ふたつの工房はどこか共通するものがあるように思えました。いろいろな意味で刺激を受けます。

アルコールランプで忘年会

友人の手作りアルコールランプ

すっかり年末になってしまいました。
例年になく少し時間ができたので昨日は雑然となった机周りを片付け、昼過ぎまで真面目に年末のお掃除。玄関引戸や窓のガラスが透明感を取り戻し、部屋が心なしか明るくなった気がします。夕方から、大学時代の友人夫妻とプチ鍋忘年会。今回は他メンバーの都合がつかず、少人数で落ち着いた年末行事となりました。
登山とものづくりの好きな友人は、ウチの嫁さんのためにロープで作ったストラップとアルミ缶で作った手作りのアルコールランプを披露。素人仕事に思えない出来栄えにワイワイ話が盛り上がり、ランプに火を灯して美味しく楽しいコーヒーをいただきました。この友人は毎年楽しい趣向を考えてみんなを驚かせてくれます。ありがたいばかりです。

ところで、前回記事の捕獲したイモ虫3匹は、しばらく飼育しうち2匹はCDケースに用意した土に潜り現在事務所内でサナギ中です。残念ながら1匹は、体力不足が原因なのか土に潜れずお亡くなりになってしまいました。2匹が春になって無事羽化してくれるものかどうかさっぱり分かりませんが、とりあえず来春の楽しみの一つとなりました。

良い年をお過ごし下さい。

ひこねのよいにゃんこ

暖かそうな写真だけど、寒い話。

ヨメさんが義姉さんに買って来た「ひこにゃん」ではなく「ひこねのよいにゃんこ」。よめさんも「ひこにゃん」と思って買って来たらしいが、残念ながら「ひこねのよいにゃんこ」。

デザイン活動に携わっていながら、この事を知らなかったのが実は恥ずかしい。キャラクター管理にずさんな彦根市に、作者の「もへろん」さんが改善を求めたが聞き入られず、やむなく著作権侵害を理由に調停を申し入れた。「ひこねのよいにゃんこ」は、彦根市が著作権を持つパターン以外の創作を認められ、誕生したキャラクターなのだそうだ。「ひこにゃん」もホンモノだけど。「ひこねのよいにゃんこ」もホンモノ。と言う訳だ。

デザインという知的生産がなおざりにされるのは、文化意識に乏しい証拠。自治体がそう言う事をしては、国としての文化程度がしれている事を表してしまう。どこかの国の模造品を批判出来なくなるではないか。それに苦しんでいる自治体も多くあるというのに、身内でそんな事をしては悲しい事だと思います。

ちょっとした言い訳

以前ぴーかん事務所に勤めていたスタッフの一人が、神戸の方へ仕事に来たついで遊びに寄ってくれました。世間話をしている内に当事務所のサイトの話になる。庄司さんはホームページの構築に時間を掛けすぎです。その時間を別な事に向けた方がいいんじゃないですか。と、釘を刺された。まま、ごもっとも。

今年の始め気分転換にブログを変えたのが発端で、サーバーの不具合やらに巻き込まれた勢い、本サイト諸共作り直してしまったから、言われる通り結構時間を費やしてしまったのは確か。その上、ブログの組み立てが分かって来るとついついのめり込み、アレコレ細かい所が気になり始めて、ますますのめり込んでしまった。そろそろ落ち着いたとは言え、ブログ構築関連の記事を見つけてしまうと、うっかり時間を忘れて読んでしまったりする。

言い訳をするつもりでは無いが単に言い訳にしかならないのだけど、以前からホームページやブログをやっていると、建築に通じるものを感じてしまう。全体のデザインからディティール。構成やら使い勝手など、その組み立てを考えていく作業が建物の間取りやデザインを考え進めるのに近い。静的なグラフィックでは無く、動的な要素があるからだろうか。ここまで来てもらったら次の扉を開けてください。廊下に突き当たったら右に曲がって下さい。そこでクリックです。そんなイメージを頭の中で描いてみる。

独立し始めたころ FLASH というアプリケーションにしばらくのめり込みました。もともとアニメーション好きだったこともあり、お手軽にアニメが作れるというソフトです。ご存知の方も多いと思いますが、今ではホームページ上のアニメーションや動画、必要ないのに動いているナビゲーションなど、インターネットの世界で最前線のインタラクティブ技術となっています。その FLASH を使ってアニメーションやインタラクティブなグラフィックなどを作って遊んでいたのです。図に乗ってコンテストに応募したりすると、佳作だったか何かの賞もいただけました。ともかく、こうしたギミックな仕掛けに非常に弱いのです。ブログもしかり。
その後 FLASH については中村勇吾という方のサイトを発見し、これはオレには出来んと観念したところで一気に熱は冷めました。当時の自分にとってそれだけスゴい衝撃がありました。

話が少しそれますが先日、宮崎駿監督の出演したNHKの番組を録画で観ていて、宮崎監督は「人に楽しんでもらいたい一心」でアニメーションを続けていたと話しをしていました。先の中村勇吾氏もあるサイトのインタビューで同じ事を言っています。クリエーターとして当たり前すぎる答えかもしれませんが、僕自身もそうでありたいと思います。建築もサイトも「人に楽しんでもらいたい」それを目指したいと思います。

えらく長い言い訳でしたが、元スタッフの言葉から「ナンデこんなにやってんの?」という素朴な心の揺らぎに、たまたま最近観た中村勇吾氏、宮崎駿監督の言葉を思い出した次第です。まだまだ次元が違いますが、そう思ってもらえる様にやって行きたいのです。

ちなみに中村勇吾氏は、もともと建築家志望からウェッブデザイナーに転身した方です。それを知った瞬間はかなり揺らぎましたが。(笑)