舞う照明

今日は先日オープンハウスをした店舗付住宅(写真館)の引渡。
はじめてご連絡いただいてから約1年半を過ぎる。
取り扱い説明が終わった後、設備業者さんの歓談の輪に施主さんが来られた。
一人が、ひと月前に生まれた子供の宮参り後に家族写真を頼みます。と言えば、
現場の始め頃に子供が生まれた監督が先を越されまいと焦りはじめた。
夕方には天井の高いスタジオに灯る照明が舞って、感慨一潮。
現場監督と一緒に呆然となって「すごいですね〜」と思わず呟いた。
店舗の引っ越しを兼ねていたので、機械のセッティングに施主さんは追われている。
スタジオの正面にはテラスがあって、
その先に撮影背景に使われるコンクリート塀が建っている。
その吹付けの補修を、引渡最後に現場監督と一緒に塗りつぶしながら、
これまでの現場の印象など話を聞いたりしてみた。
引渡の日は、嬉しい反面、どことなく寂しさの残る場面が多い。
現場最後が慌ただしくなればなるほど、そんな印象が強くなる気がする。
手直しの無い、100パーセントの完成では無いけれど、
無事の引渡に関係者の頬が緩む姿に、安堵した。
施主さん、工務店さん、業者のみなさん、お疲れさまでした。

かすんだ風景

間仕切りが立ち上がり部屋の様子が何となく掴めはじめると、
現場に立っていても想像が膨らんで面白い。
あちらこちらに歩き回っては、見える風景を確かめる。
現在進行中の現場の外足場はメッシュの養生シートなので、
かすんではいるけど、窓から見える風景も十分に分かる。
想像はしていたはずでも、思った以上に見渡せた時、
どことなく成功した気分。
隣接した建物の間を縫って、先が見える様に狙ったりすれば尚の事。
近いうちに足場も外れる予定。
かすんだ風景も今しばらく。

調子乗り

現場で平面の図面が立体になっていく様は、
計画中に模型や3Dで検証していたとはいえ、まだまだ感動があります。
実際に自分が手を動かして造る訳ではありませんから、
アイテムが組み上がり、想像していたイメージがリアルに変わって行くと、
こんな風なものが作りたい、あんな風にならないか、
現場に要求するレベルがついつい調子に乗って高くなっていくものです。
自分なりに図面の上では、ああして、こうして、どうすれば実現するのか。
悩んだ図面を小脇に抱えて、現場のタコ部屋に拡げ監督や棟梁と相談していきます。
あれは無理。それは無理。これならまあいいか。どってことない。
棟梁のありがたいお言葉を頼りにします。
自分が考えていたよりもずっと、理にかなった仕舞をしてもらえた作業を見つけると、
実際に手を動かしながら身につけた大工さんの経験には、
まだまだ遠く及ばないものだと実感し、またまた調子に乗ってしまうのです。