
先日、地鎮祭を行いました。
心地よい晴れた日に恵まれ、野山に神主さんの祝詞が響きます。
地鎮際の式の進みは概ね決まりがありますが、神主様それぞれで微妙な差異があります。黙々と進める方もいれば、音楽を掛けて盛り上がりを作る方。手際を比べるは面白いものです。今回の神主様はひとつひとつの所作の手順や所以を丁寧にお話し頂くのが印象的でした。
地鎮祭の終盤。盛砂に鎮物(シズメモノ)を納める「地鎮の儀」というクライマックスがあります。
1「 苅始めの儀 」かりぞめのぎ
設計士が鎌(カマ)を持ってエイ、エイ、エイ!と草を刈ります。
2「 穿初めの儀 」うがちぞめのぎ
施主様が鋤(スキ)を持ってエイ、エイ、エイ!穴を掘ります。
3「 鎮物埋納の儀 」しずめものまいのうのぎ
神主様がものものしく穴の中へ鎮物を納めます。
4「 鋤取の儀 」すきとりのぎ
工務店が鍬(クワ)を持ってエイ、エイ、エイ!穴を埋めて終わります。
懐かしく思い出される施主様も多いことでしょう。
地鎮祭に立つはじめの頃、エイ、エイ、エイ!の掛け声が上ずったり、どことなく気恥ずかしいものでした。ですが、今回の神主様から「エイ」は「栄」の意味があるのです。と教えていただきました。
ナント!先に教えてくださいよ、もっと元気にエイ、エイ、エイ!と思いを込めて叫んでいたのに。これまでのエイ、エイ、エイ!をつい想い返します。
また最後に、神主さんに導かれながら施主様は塩・酒・米を四方に蒔きます。この時、左・右・左の順で蒔くのだそうです。今まで適当に蒔いてました。
いつまでも勉強にもなりながら、気持ちよいスタートです。