
すっかり久しぶりの投稿ですが。。。
先日、18年前のフランスアニメを観に京都まで出かけました。
『ベルヴィル・ランデブー』
2003年に公開されています。が、この素晴らしいアニメーション映画を今まで全く知らずにいました。
ネットで見つけ、なんじゃコレ?と驚いたのは、昔からのお気に入りフランス漫画家ニコラ・ド・クレシーの絵とそっくりなこと。クレシーの絵が動いてるよ~。え?どういうこと?なんで知らんかったんや?とひとり勝手に慌てていました。
映画HPの解説にあるシルヴァン・ショメ監督の経歴を読んで、またひと驚き。
その昔、海外旅行でフランスへ行った折り、本屋でBD(フランス漫画)をアレコレ物色して数冊を買って帰りました。その中で一番お気に入りがクレシーの作品でした。が、そのクレシー漫画のひとつがショメ監督原案だったのです。
フランス旅行で漫画を買って帰ったものの(今もですが)フランス語は全く分かりません!絵柄だけは気に入って何度も見返してはいたのですが、お話はなんとなく想像していただけ。その当時、ドラゴンボールなどフランスで日本のマンガは人気でした。が、日本でフランス漫画や海外コミックを紹介されていることはまだまだ無かったと思います。時を経て10年程前、BDをはじめ海外漫画が良く紹介される時期がありました。その時クレシーも来日し日本の漫画雑誌にも寄稿しています。
買って帰ったクレシー作品の日本語版も出版され、その本もしっかり買って持っているのですが、実は折角日本語訳になっていた作品を読んでいませんでした。今回改めて見返すと、訳者あとがきにちゃ~んと書いてある。もはやファン失格です。
話が逸れましたが、『ベルヴィル・ランデブー』は素晴らしいのひと言です。古びた感が全くありません。18年前の作品とはとても思えない。映画の中の世界はクラシカルですが、表現はむしろ新しささえ感じます。CGも使われていますが、手描きの世界に違和感無く溶け込んでいます。映像にしても、ストーリーにしても、最近のアニメや映画で得られないアニメーションならではの「感性としてのリアリズム」が最後まで心地よい映画でした。
さて、その日の映画の後、嫁さんと鴨川のほとりで映画談話をしていたところ、手にしていたチーズパンをトンビにかっさらわれてしまいました。まさか2度も来るまいと思ったところに、再来襲!お間抜けにも連続で取られてしまいました。150円分ぐらいは持っていかれたでしょうか。パンを握ったトンビは悠々と対岸の木の中へ姿をくらましてしまいました。
漫画そのままのようなアニメ鑑賞日。皆様、鴨川のトンビには気をつけましょう。