
通勤途中で通り過ぎる堤防解体現場の移り変る様子を、年末年始のころから楽しみに見ていました。ごっついコンクリートの固まりが、日に日にゴソッと無くなってしまうのです。建築現場では見たことのないダイナミックさに圧倒されます。
ですが、ガンガンガンガン響き渡る掘削音はなく、ヴュイ〜ィ〜〜ンてな感じで、なんとも静かに事が進んでいます。しかし通行できる道路側から作業の様子が全く見えず、作業箇所はブルーシートに包み隠されながら進むので、気がつけばチーズのように孔が開けられ、羊羹のようにスパッと刻まれ。巨大遺跡のように変貌する姿に一体どうなっているのかナゾナゾでした。
運び出しの作業が始まり、はじめてその切り口を見たとき、でっかい円盤カッターで切ったかのような切断跡。いやいやしかし、堤防根元の厚みは1メートルも越えます。そんなもん円盤カッターで切るとなると、めちゃめちゃでかいやん??? そんな巨大ロボットマシンを隠し通せるはずもない。作業員さんは隠すつもりはないと思いますが、こっちは気になる気になる。
何度も見ているうちに、これはきっとワイヤーみたいなカッターじゃないか?と気がついたのですが、その切断作業を見ることが出来ません。ずっとナゾが続いていました。が、作業も終盤、ようやくその作業現場に遭遇できました。
おぉ〜素晴らしいタマゴ切り器なことか。小さい頃オヤジが、ゆで卵を糸で切っているのを思い出しました。


うひょひょ、正解。ネットで探れば、分かりやすい動画ありの工法紹介サイトを見つけました。なるほど〜。運び出し作業の段取り良さにも、ただただ感心するばかりです。
