
住宅の工事も大工工事終盤となってきました。前回から、しばらく間が空いてしまったので、今は中の様子がだいぶ分かるようになってきたところです。狙いのところも予想をクリアしそう。何が狙いかはまた後ほどに。
それにしてもイメージとは難しいものです。現場で見上げながら思わず、なんかいい感じやん。なんてつぶやいてしまうと、監督から、分かって設計されているんじゃないのですか?と問われる。それもそうだけど、そうでもない。
設計中は図面をじっと睨み無想し、3Dを作ってクルクル見渡し、時にはスケッチを描きながら、もう少しああかなこうかななんてやって居りましたが、まだまだ実のイメージに辿り着けておりません。きっとたぶん、こう見えるハズ。こう感じるハズ。
スケール感はある種反復練習みたいなところがあると感じています。自分の思う距離感が現場で違っていると、もう少し広かった方が良かったかな〜。もう少し高かった方が良かったかな〜。んむむ、もう少し小さいほうが良かったよな〜。。。所詮は当てずっぽうなのです。
とは言え、出来上がった時に施主さんや工事の皆さんから、なんだか気持ちよいと思ってもらいたいのですが、一体それはどんなスケール感なのか?
これは普段から思う課題なのです。人の気配や動線、空間のボリュームを幾度も想像します。全体に細部に使い勝手もよい計画を目指しつつ、出来上がりは気が抜ける空間になることが望みです。ところが、設計の最中に施主さんの要望を満たすことばかりに集中しすぎ、出来上がったときにどこか寸止まりな窮屈に感じる空間になってしまったとき、あ〜しくじったと感じます。
いや、ほんとムズカシイ。







