オープンハウスが終了しました。

先週の土日、滋賀の住宅のオープンハウスが無事終了しました。
お越し頂いた皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

ここしばらく手掛けさせていただいた木造住宅の中でも、一番「木」を意識した住まいでした。元にあった祖父の家に対する施主さんの思い、こだわりの工務店さんにお願いした経緯、また木造民家が多く建つ地域の歴史、どこまで自分が応えられたか定かでありませんが、ひとつの経験をまた頂きました。
施主さんはこの住まいで家族の歴史をこれから刻まれて行きます。子供たちも成長するなかで、この住まいが皆に愛されてもらえることを願ってやみません。

鋳物装飾材をはめた木製内窓

少し前に少しだけ紹介した保育園の工事もほぼ完成に近づいています。ところどころに鋳物飾りをはめ込んだ内窓を備えていますが、思った以上にいい感じです。この窓から保育士さんが子供の様子を確認したりするのでしょう。これまで普段の住宅設計では装飾材をあまり使わないスタイルですが、いざこうして出来上がると評判も上々だし、素直に悪くない気がして自分で何度も覗き込んでしまいます。
初めて設計をさせていただいた保育園ですが、施主の理事長先生や園長先生の意向もあって、全体的にちょっと大人っぽい感じに仕上がってきました。子供たちにはどんな反響があるのか楽しみにしています。
近い内、新園舎は仮使用になり園児たちが移ってきます。工事の間、園児たちからは園庭を挟んだ仮囲いの上の屋根しか見えていないのですが、幕が外れて全貌が現れたとき、歓声が上がってくれる事を祈るばかり。そこまで後、もうひと息です。

ジョーは死んでいるのか?「ちばてつや展」

大手前大学で開催されている「ちばてつや展」に行ってきました。しかも、嫁さんが申し込みしてくれていた3時間にも渡る講演会とトークショーを併せて聴いてきました。あの「あしたのジョー」の生のちばてつや氏を見るのはもちろん初めて。実物の原画を観る事もできましたが、直の話を聞けたのは本当に良かった。嫁さんはファンになったと言ってしまうほど。

前半の講演会はダレン・J・アシュモーさんと言う日本で教鞭を取られているイギリスの方の話。日本の漫画文化が海外(特にイギリス)でどのように捉えられているのか、自身の記憶と重ねて年代を追いながら興味深くお話ししていただきました。その中でも漫画の主人公のあり方について、ジョーをはじめとするリアリティのある等身大の人間像を描く日本の漫画は、憧れても縁遠い描かれ方をする欧米の主人公像と違い、奥深く革新的であったと語られています。

後半に倉田よしみ氏(味いちもんめ)の進行で、ちばてつや氏とモンキーパンチ氏のトークショーです。年代に差があると思い込んでいた両氏はわずか2つ違い。恐らく対極に近いぐらい違う世界観のあるお二人は、作風の通りずいぶん違った経緯で漫画家への道に進んでいくのが鮮明で、「トキワ荘」とも違う少年漫画・青年漫画創世記の様子が垣間みれる興味深いお話でした。にしても自分の父母と変わらぬ世代。未だ現役でいる両氏の様子は、率直なところ脅威的です。
さらに正直言えば、ちばてつや漫画を最初から最後まで読みきったものがありません。ジョーや国松はほとんどアニメしか知らず。鉄平は後半半分くらい。松太郎や向太陽は前半くらい。知っているけど、ほとんど知らない。だけど知っているような気がする。なにげに喫茶店で手に取った漫画雑誌でも、ちばてつや漫画は前後のストーリーを知らなくても違和感なく読めてしまう(気がするだけかも)。なんとも言えない安心感のあるストーリーやキャラクターは、いったいどういう事だろう。
そんな謎が今日のトークショーを聴いて、ちば氏の素朴で丁寧な受け答え、分かりやすい話口調。そして「紫電改のタカ」の話の際には、当時の特攻隊員の話に思わず涙する人柄。人を愛する純粋さに全てが合点し、更には感動さえ頂いた感じがします。

ジョーは死んでいるのか?この問いに、ちば氏も分からない、決めかねているのだそうですが、ある講演会で解剖医の方に、ジョーの白い灰になった座り姿は死んだ人の様子では無いとの解説を頂いたという話に、会場は最後にまた盛り上がりました。

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