なでしこJAPAN

女子サッカーワールドカップで日本が宿敵アメリカを破り初優勝しました。夜中に放送された中継をご覧になられた方も多いのでは。コレまでは結果だけをニュースで観て、へ〜っスゴイスゴイと歓声を上げておりましたが、さすが今回は生で観てみたくなり、ピッチで死ぬまで走ると語る選手には申し訳ないですが、ゴロ寝のまま、たまに響く実況の声に揺り起こされ、(ほぼ)すべて見終え少々感激モードです。窓の明るくなった頃、PK戦の頃にはすでに起き上がっていました、でも今眠たい(笑)。

最後の最後まで諦めず前向きな戦いを挑んでいたなでしこの姿は、ホント良かったですね。今回の試合を通し観て、結果が全てなスポーツの世界でありながら、その経過の全てが彼女達の全てであったような気がします。もし優勝を逃していても、この感激感はほとんど変わらないでしょう。もちろん優勝に越した事ありません。

でなぜか、試合は施行中の現場で、アメリカチームが施工者、なでしこチームが設計者の姿に、どことなく重なる様に後から思えてきました。まったく例えが可笑しいのですが、様子を伺い仕掛けずにいると、先制し隙をついてどんどん攻めて来る大きな身体のアメリカ選手。これが、黙っていたらどんどん先に進めてしまう施工者と同じに見え。逆に、小さな身体でも諦めず相手のミスを取り込み自分のものとしたなでしこが設計者に思えて来た訳です。いや、もちろんコレはとてもご都合良い素晴らしいイメージの膨らみですが、一転して、ゴール前まで力を振り絞って走らなければ結果は出なかった訳ですから、むしろそれが設計者のまずい姿に思えた訳です。

むろん結果はどうであれ、余程の事がなければ建物は完成してしまうのが世の常。ですが設計・施工共、その経過にどれだけの諦めないストーリーを孕んでいたかで、建物が持つ良さも変わると思っています。経過が全てであり結果が伴う。その結果で人を感動に導けるかは、スポーツも建築も実は変わらないのだ。
そんな思いが、なでしこJAPANの優勝に重なりました。

セミナー「古代東アジアの木塔」

ホント倒れそうなくらい暑い日が続きますね。駅前でイチローも水浴びさせてもらって気持ち良さそう。

久しぶりに竹中大工道具館のセミナーを聴きに行きました。日本や韓国・朝鮮、中国の塔のお話。演台の箱崎先生が、この話は「話すのが難しい」と最初に言われただけあって、何をどう書けばよく分かりませんが、とりあえず。

塔と言えば法隆寺の五重塔。しかし、その設計法や施工法の技術はその当時どのような伝来であったか、まだまだ謎の多くが解明されていない様です。日本には他に比べると現存する木の塔は多く、遺跡も数知れずあるそうです。その遺跡の中には、法隆寺の塔が6〜9つぐらい入りそうな大きなものもあるのだそう。そんな塔が今も残っていたら、世界遺産だらけになるに違いありません。それに比べると、中国朝鮮の木塔は片手程しか無く、現存する塔はどちらか言えば石やレンガのもの組石造だそう。もしくはその混構造になるようです。また塔と言うよりも堂と捉えられるような建物が多く、日本の状況は世界的にも類を見ない木塔乱立国と言ってよいのかも。

ただ特に朝鮮の木塔が現存しない理由のひとつとして、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に多くが焼き尽くしたのだとか。なんちゅう事をするのでしょう。もし現代でそんなことしたら、日本は間違いなく四面楚歌状態にです。丁度この間観たNHKの大河ドラマ「江」がそんな秀吉をやってたところ、岸谷五朗の顔を思い出してしまいました。北政所と共に止めさせるべきでした。であれば、今日の話はもっと面白くなったかも。

スライドで紹介される中、やはり日本の職人の技はスゴい気がします。それは美意識なのか、どう考えても他に比べると複雑な構造を求めていたようにも思えます。ただ、何故だろうと正直思うのは、現存する最古の塔・法隆寺が一番美しいバランスでスマートに建っているように思えてなりません。聖徳太子の美意識は並々ならぬものだったのか?それだけでなく法隆寺の伽藍のバランスも、現代の美意識に一番近い気がするのです。その点だけ捉えて自分なりに考えれば、もっと後期なものであっても良さそうなもの。美意識の変遷がどのようにあったのか。そう言えばそうした時代のそうした建物にまつわる話はあまり聴きません。主観的になりそうで、難しいテーマだから?現存の資料が少なすぎるのでしょうか。そんな研究をされている方の話があれば、是非に聴いてみたい気がします。

 

宮内建築「飯道山を望む家」を見学させて頂きました。

ブログのデザインを一新してしまう事にしました。細かいところは気になりつつも、ついつい手を入れたくなりいつまでも終わらず、肝心の記事がひとつも増えない。我ながら何しとる?と言う事になりそうなので、もうええわいっと気分転換です。

それはそれで、先日の日曜日。
滋賀で進めている住宅の計画は、宮内建築という滋賀の工務店さんにお願いすることで進めています。その宮内建築の宮内棟梁の計らいで、甲賀市にある小さな住まいを施主さんと共に案内していただきました。柱も梁も間伐の10センチ角の柱材だけで組まれた小気味良い構造の木造住宅です。青空の下に延々と広がる田んぼを取り込む素敵なロケーションにまずやられてしまいました。

今回は宮内さんが手掛けられた住まいを拝見するとともに本題としては、この住宅の真ん中に座るレンガで積まれた蓄熱式暖炉を見せて頂くことでした。メースンリー暖炉と言うのだそうですが。日本でもまだ数少ない暖炉です。お住まいの方に使い勝手など聞くと、結構手間いらずな様子。心配していた施主さんも、この迫力にやられた様子で是非やりましょう。となりました。

が、事前のイメージではとても無理だろうと思っていたものですから、電気式の蓄熱暖房の計画で進めていました。プランをすっかり一新せねばならなくなりそうです。こちらはブログのように気分転換と言う訳にはいきませんが、それはそれで楽しみになってきました。