クリーナー「突撃」

Cleaner - TOTSUGEKI -

ブログの記事で幾度と登場するOAクリーナーは他には無いだろうと思うのですが、名前に惹かれ、以前ヨドバシで購入したこのクリーナーは本当に強力です。ちょっと怖いぐらいに。タバコのヤニなんか、え?って言ってしまう程よく落ちちゃいます。初めて使ったとき、思わず感動してしまいました。しかし残念ながら発売元の会社は数年前に倒産して、今入手することはほぼ出来ないと思われます。

で、どれぐらい強力かと言うと、気になっていた汚れたスイッチプレートを拭いてみる事にしたので、こんなクリーナーがあったのかと記憶に残しついで、その落ち具合をご紹介。

下の写真がそのビフォーアフターですが、ティッシュ3枚で完了です。突撃を染み込ませた1枚目でほぼ汚れは取れています。残った汚れをさらに染ませた1枚で拭き取り、洗剤を拭き取るのに仕上に1枚。以上で完了です。所要時間5分程度。当初の汚れを考えると、ほぼ完璧でないですか?

というか、ここまでほっておく無精振りを披露しただけ?という話も。

Cleaner - TOTSUGEKI -Cleaner - TOTSUGEKI -

環境と住宅 自然にやさしい木の家

shadow of a roof

すまいをトークの座学で、国産材で作る木の家を設計施工される工務店(株)コアー建築工房・吉瀬融氏の講義を拝聴しました。自然と共に共生する住宅作りを推進されています。

日本の住まいのあり方を考えれば、ごく自然に思える内容ばかりです。室内環境を空調機器に頼るのでは無く、光や風・自然の恩恵を取り込まない手はありません。情報に振り回されて、本来思い描いていた家の姿を忘れないようにしましょう。国産材を使うことで日本の山、日本の環境を守りましょう。などなど。

捉え方は人それぞれと思いますが、建築に関われば大なり小なり気に掛かる事がほとんどです。吉瀬さんは当たり前に話をされているに過ぎません。ですが普段の業務の中で、頭では分かっていてもなかなか出来ていないことや、目をつぶってしまっていること、声を大にして施主さんに提案出来ずにいることは、勉強不足から来るものだと講義を聴きながら感じています。技術や材料の進歩は日々情報として耳に入り、いつの間にかそれらに翻弄され、本質的な家作りの「当たり前」が分からなくなっているのかもしれません。

技術や材料の進歩を否定する訳では無ありません。(むしろ否定する事ができない。)ただ、設計者、施工者だけでなく施主の方々も含め、家作りに何が大切なのかをよく考えなければ本末転倒な家づくりをすることになり、一体何に満足をしているのか分からなくなります。もちろん、3者が同じ技量や土俵で話をする事は無理があります。それよりも、それぞれの立場で最良と思える最小限の意見や理想をぶつけ合えるコミュニケーションの場が必要なのでしょう。

数字に表せないところに住まいの本当の良さがあると信じています。と吉瀬さんと話の中にありましたが、それは出来上がった家に求めている「ゆとり」に違いありません。くつろげる家、楽しい家、カッコイイ家。誰しも何かゆとりのある家を求めています。それをお手伝い出来る設計者としての「ゆとり」ある家づくり見つけたいと思います。

今回の講座は普段よりも大勢の方がいらっしゃいました。その中に、ピーカンの物件を手掛けられた工務店の社長さんまで。大きな事を言って、恥ずかしい事が出来なくなります。

パズルゲームの様な基礎の立上がり

base

先日、木軸のプレカット関連の打合せの後、工事の方と同行して現地の確認に行きました。敷地が道路から下がって俯瞰に見る事ができるので、建物の配置の様子がよくわかります。全体をこうして眺められる状況はあまりないので、面白い感じがします。人通口の空いている様子が、どことなくボールを転がすパズルゲームの様に見えなくもありません。基礎のコンクリートの脱型が終わり、現場も随分スッキリと見えます。

右手の高基礎の様にも見えるコンクリートの壁は、隣地の擁壁が崩れた際のもしもの対処策。間に挟まれたら元も子もありませんが、建物への被害を少しでも食い止めようと言うものです。崖地の多い神戸ではよく指導される方法のひとつですが、ここ大阪方面ではあえての指導まではありません。周辺の古い擁壁に地震の被害を見る事はありませんが、安全対策として盛り込んでもらいました。

月末もしくは来月始めに棟上げの予定。事業側はこの物件をグレードアップのきっかけにするためテストケースとして積極的に取り組んでいます。そのお陰なのか若い現場監督さんは、今までと違ってこの現場は面白いと言ってくれます。出来上がって敢えて目をみはるものではないかもしれませんが、不動産屋さんとのコラボレーションを楽しみながら進めています。

basebase

「ちっちゃな快楽住宅」にXX-HOUSEが掲載されました

別冊 新しい住まいの設計 154「ちっちゃな快楽住宅―厳選スモールハウス」に「XX-HOUSE」が掲載されました。以前に載せていただいた再録ですが、その他小さな住宅が沢山載っています。都市型住宅をお考えの方にはとても参考になると思います。本屋さんで見かけたら、是非お手に取って見ていただければ幸いです。

セミナー「削る技術と身体の動き − 熟練大工を科学する − 」

竹中大工道具館「技と心」セミナーに行きました。今回は島根大学教授・山下晃功先生による「鉋(かんな)」の話。その山下先生の自己紹介から講演がはじまるやいなや、その話し振りがおもしろくビデオやCGを使った内容に1時間あまりの講義があっと言う間に終わりました。

鉋で木の表面を平に仕上をする様子はごく当たり前のように見えますが、山下先生はなぜ?こんなにも薄く削れるのか?さらに木の目に逆らう逆目に削っても美しく仕上げるのは何故なのか?その単純な疑問からスタートし、中等教育で教える教員を指導する現場に従事する立場になられた事もあり、鉋の世界を学術的に体系化し学問的に後世に伝えようと試みた世界で唯一のカンナ博士と自称?されています。

37.5度

ヒノキを削る際に最適な宮大工の鉋の刃の角度です。90度、60度、45度といろいろな角度でヒノキを逆目に削る様子を、高速度撮影のビデオ映像で紹介されました。同じ鉋の刃先でも切れる様子が全く違いました。37.5度以外の角度では目が逆らって表面がざらつきます。なのに37.5度ではまるで違う。そして、切り屑が美しく鉋から排出される。また、一枚刃の場合、裏金のある2枚刃の場合など、ヒゲソリのコマーシャルではありませんが、その削れる様子、それに至る先人の知恵や工夫がビデオの紹介でとても良く理解できました。

後半には鉋を扱う人の動きに着目した話が続きます。骸骨が鉋を使うCG映像の説明で会場が沸きましたが、どこでどんな風に力が入っているのか、とても良く分かります。鉋を扱うにはヘソが重要だそうですが、上体の鉋と肩とヘソを結ぶ三角形が崩れない様、一定の力で引くことが肝心なようです。理解出来ても容易く出来る訳ではないと思いますが。。。

最近の建築現場では鉋を引く様子が実はあまり見られません。ほとんど工場で加工されてきた材料を組み立てるだけで済むようになっています。幾種類もの鉋を並べる大工さんを今は見ることがほとんどありません。昔は鉋台が現場の中心に据えられ仕事が進んでいた様に思いますが、今はベニヤで組んだテーブルが中心。そんな様子を見ても、技の継承は危うい様に思えてなりません。山下先生はもし、ロボットに鉋を使わせるにしてもそのデータは人間がインプットしなければ成立しない。いくら道具が発達しても、基本は人間にしか無いだと話をされていました。

スポーツの世界で人の動きが科学される様子はテレビなどを通して、日常的に知っています。今回の講義で、道具の進歩もさることながら、大工さんを始め職人の世界は人の動作が極められる事があってこその技術なのだと改めて知る事が出来ます。奥の深さにさらに感じ入りました。

減って行く鉄細工に寂しい気がします。

Iron work

昨日は午前中に完成間近のモデルハウスの現場へ行き、その帰り、工務店の社長さんに途中まで送ってもらい、平野商店街付近から神戸駅まで歩いてみました。道沿いに長く連なるアーケードの風景が、幾度か車で通り気になっていたからです。

商店街の真ん中あたりは、どこにでも見られるような鉄製のアーケードが掛かっています。個人的に惹かれていたのはそれではなく、東西に伸びる商店街から少しはずれた辺りで古いアーケードが残っている街の様子でした。中心から繋がっていたのか、個々で取付けられたものなのかまでは分かりませんが、昭和モダンとも言えそうな、レトロな商店や住宅と共に幾らか残っています。そんなアーケードを見上げながら散歩気分で歩いてみました。

通りを歩いて気になるのは、個人的な趣味かもしれませんが古く残っている鉄細工です。ピーカン事務所の窓にも、昔風の鉄の窓格子が取り付いていますが、同じ様な、むしろもっと手の込んだ鉄の細工も見られます。今はガレージ屋根もほとんどアルミの既製品で、スッキリしている様にも見えますが味気のないものばかり。今の駅舎も、古い駅舎で見られる様なレール材をつかった職人技のようは鉄細工はほとんど見られなくなってしまいました。寂しい気がします。

アンティークを押し出したアイアンワークのDMメールが時たま届きますが、正直言ってほとんど直ぐにゴミ箱行き。古い時代に見られる様なちょっとした創意工夫の良さでは無く、押し付けがましく感じてしまいます。そうした物とは違い、ちょっと古い街並を歩いてみれば見られる、町工場の職人さんの心意気のような細工物には心惹かれてしまうのです。人のぬくもりを感じる良さがありました。今こうした細工をお願いすればむしろ高価なものになってしまうのでしょう。それが以前はどこにでも見られた訳です。こうした手作りな鉄細工も街の風景に溶け込み、個性的な街並を形成する一環になっていたと思うのですが、経済性だけで既製品に置き換えられ無個性な街並になってしまうのは、デザインの良し悪しではなく如何なものかと良く思います。

Iron workIron workIron workIron workIron work

基礎配筋

reinforcement placing

先日、基礎の配筋検査。難しそうな顔をしながら検査員が順繰り廻り、結果的には1点程の指摘事項で無事終了だった。以外に、監理の立場で気になったところを若干直してもらったり追加してもらったりで、配筋の検査はほぼ終了。

ところどころ捨てコンクリートから丸い杭頭が顔をのぞかせている。柱状改良だと杭径は5〜60センチになるので、15センチ程の鋼管杭の杭頭はなんとなく頼りなくも見えるな〜。先日の工事では、結果的に浅い所でおよそ1.5M、深い所で8Mを越えたようだ。地面の中に鉄の列柱が2M弱おきに並んでいると想像すると、それはそれで不思議な感じがする。剣山のような感じでしょうね。

現場確認の後は、ファミリーレストランでプレカット図面の修正打合せ。意匠的な問題と納まり上の問題をいくつか列挙し担当の方と打合せを済ませた。担当してもらっている工務店の構造の方はどちらか言えば慎重なタイプで、今回の基礎工事や木軸の図面でも設計で希望するよりも頑強になっている。工務サイドでは無駄が多いのじゃないか?と上司から怒られるそうだが、本人は立場的に見積に関わらない強みを生かしている様にも見受けられるから面白い。
内輪もめになっても困るが、こちらとしては不安を感じずに済むのでありがたい話です。

reinforcement placingreinforcement placingreinforcement placing