若沖と江戸絵画

chou-chou

芸術の秋というワケ?で、昨日の日曜日は久しぶりに美術鑑賞。
京都国立近代美術館で催されている プライスコレクション「若沖と江戸絵画」展 に行きました.
18世紀・江戸時代の画家伊藤若冲を中心に、同時代後半の画家の作品が数多く飾られています。
現代のものは別として古い日本画と言えば淋派だとか浮世絵版画だとか、モチーフは多彩でも、
どこか様式美みたいな印象がありますが、今回のプライスコレクションに集められた作品群は、
もっと自由に、卓抜した技量と挑戦的な表現が圧倒的。
日曜日だから仕方ありませんが、後ろから聞こえてくるオバちゃんの鋭いツッコミに思わず頷き、
カップルの甘いボケに疲れながら、感嘆とため息の連続でした。
う〜ん、こんなに描けたら面白いだろうな〜、と無イ物ネダリな感想が一番正直なところ。
人混みには疲れましたが、来た甲斐は十分ありました。
ちなみにオフィシャルブログは、全作品が載ってとても充実しています。

くもり空

denchu

今夜は、先日完成した住宅の施主さんの計らいで完成慰労会。
施主さん、監督さん、大工さんにスタッフと男5人で、
ざっくばらんな会話を楽しんだ。
現場の苦労話から始まり、世相の話、今の仕事に関わる様になったいきさつ、引っ越し歴やら経験談。
住まいを設計するにあたり、出来るだけいろいろな話を聞く様にしていても、
お酒の勢いもあるかもしれないが、はじめて聞く話はまだまだ多い。
こうした機会が始めにあれば、住まいのアイデアも全く違っていたかもしれない。
足らずを感じつつ、ようやく出来た住まいを思い起こす。
もっと柔軟な考えがあったのかもしれない。
出来た物件を反省するよりも、配慮不足の過程を反省すべきだろう。
施主さんの人生の蓄積を追うだけが、新しい住まいの全てではないが、
その人の原風景をどこか表現できれば、愛着も深くなるに違いない。
そんな事を思う。
何はともあれ新居は完成し、施主さんのこれからの蓄積のひとつになる事に間違いは無い。
施主さんと関係して頂いた方々に感謝する。

お開き

先週の土曜日に、完成した住宅の内覧会をこじんまりと行いました。
その晩は、監督さんと大工さんとスタッフと4人で、
現場近くの居酒屋にてこじんまりと打ち上げをしました。
終わったからこそ聞ける、はたまた言えるネタを肴に、四方山話。
短くても数ヶ月、半年と付き合えば、それなりにエピソードは出来るもの。
最初はお互いに、相手の出方を待つ様に牽制していたものが、
最後はお互いに、相手の出方を挫く様に牽制しています。
そんなやり取りももうおしまい。
仕事の話が、なぜだか恋愛論にすり替わり、気がつけば終電近くのエエ時間。
次の日の朝は引渡。慌ててわらわらお開きとなりました。

日常の風景へ

sora

今朝、特急と急行を乗り違えて、竣工写真の撮影に少し遅刻してしまった。
目的直前の駅で待ちぼうけ。
目の前を特急列車が通過して行った。あとたったひと駅なのに、あらら。
撮影の物件は駅から出ると、もう目の前に見えている。
ホームからも見える。
特急は止まるけど他社線の連絡駅なので、周辺は住宅地で思う程には開けていない。
それでも駅の出口から続く細い道に人通りが多い。
閑静な住宅地に少し古めのモダンな家もあれば、南欧風の建売り住宅も並ぶ。
それらと比べるとあきらかにガルバリウムの外壁は異彩を放っているのも確かだけど、
ちょこんと愛嬌のある小さな家の姿が、意外に人目を引いている。
道行く人が皆、何気なく覗き見したり、見上げているのが面白い。
立ち止まる人もいれば、うっかりつまづく人もいた。
それでも、そこで生活が始まり、直に街に馴染んで日常の風景になっていく。
もしその家の窓に明かりが灯っていない日の夕暮れに、通学や通勤、買い物で、
前を通る道行く人にどことなく寂しく思ってもらえるだろうか。
そうであってもらえるとちょっとばかり嬉しいのだけれど。

記憶力テスト

relief

雲ひとつ無い晴天に恵まれ、竣工写真の撮影が終わった。
タイミングが合わず、既に住み始めてからの撮影となると、
施主さんに迷惑を掛けてしまうしで、いろいろと大変になる。
だけど折角の撮影なので、出来るだけきれいに写してもらいたいし、あげたいしで、
ホント身勝手ながら、家財道具や生活小物をフレームの中に入らない様に移動させて頂く。
今日のお題は壁掛けの小物入れだった。
撮影開始に中のものを、トレイをお借りしてスッカリ出してしまった。
約7時間後。
撮影終了を合図に、さ〜元に戻そうと思っても、???これはどこだったっけ???
憶えていたつもりのハズが、すっかり分からず、記憶力の無さに閉口する。
が、デジカメさまさまのお陰で、なんとか「それらしく」直し終えた。
記録のつもりで撮った小物入は、白い壁に光を受けてながら浮んでいた。

足元を

tower

今日、2つの建物を本サイトにアップしました。
ここしばらく、(終いには合間でなくなっている)合間を縫ってページの更新に格闘していました。
ついついブログをさぼっていましたが、なんとかようやく完成。
溜まる仕事が気になると、頭の後ろの方に焦りだけが溜まっていくのが分かります。
ようやく解放され、フ〜と深呼吸が出来る気分になれました。
楽しみ半分仕事半分のサイト作りですが、これも営業活動だ〜と思うと結構ツラく、
文面を練っている内に当時の事を鮮明に思いだすと面白くもなりで、進めながら一喜一憂してしまいます。
欲を出せば膨らむばかりなので、文面に書ききれないエピソードやお気に入りの写真が、
陽の目を見ずにこのまま眠ってしまうのは、いつも惜しい気分になります。
かと言って、そんなコトばかりやってもらっては困る、ですよね。

久しぶりにサイトの作品更新をやって感じました。
今ここでも、こうして書き込んでいるブログはなんて便利な道具なのだろうと。
反面、どこか気持ちが伝わらない気がする。ナゼ?
もちろん誰もがそうだとは思いませんが、
ブログの更新が安易な為なのか、手間の掛かるホームページ作りの方が気持ちが入る気がします。
誤解の無い様に断っておけば、ブログを否定している訳ではありません。
むしろ自分自身が便利な道具に引きずられている、そんな気がしたからです。
ブログを使って、家づくりのサイトを楽しんでいるお客さんや世の人が大勢いる中で、
こんな事を言っては怒られるかもしれません。
デザインやツールは日に日に開発され、改善され、洗練されていきます。
ひと昔前のそれが野暮ったく思えるのは、こうした仕事に関わっているから余計かもしれませんが、
こうしたデザインやツールの元を作っている人は、その基礎過程を踏まえて今があります。
出来上がったものを安易に使って、さも自分が出来ている様に感じる事は危険な事に違いありません。
サイトの更新をやってみて改めて思う事は、
出来上がったものを使って楽しむユーザーでは無く、元を作るクリエーターでありたいという事。
何もかもそんな事が出来るとは思いませんが、ひとつぐらいはそんな事をやりたいものです。
現実に今あるものを否定しても始まりません。常に考えるべきは、
それが今あるプロセスを踏まえ、それがより生きる何かを掴まなければ、次のそれは創れない。
足元が悪ければジャンプはできません。

格好ばかりつけていては、反省すべき自分の姿が浮ぶばかり、恥ずかしいのでこの辺でオシマイ。
本サイトの方もお楽しみください。
もちろんブログは続けます。

サンプル

sample

現場でサンプルを並べて、施主さんとあ〜でもない、こ〜でもない。
建物の外形が見え始めたとは言え、イメージはなかなか掴めないもの。
施主さんと一緒に悩んでいる内、自分の中でも迷いが生じる。
始めにイメージはあっても、いざ並んだサンプルを見ると、
今まで想定外だったものに、意外に目がいってしまう。
それまで黒だと思い込んでいたものが、白になってしまう事もある。
特に木材。天然が故に、素地のきれいなものが現場に入ると、
それまで塗りつぶしてしまうつもりのものが、惜しくなることが多い。
一歩引いて、もう一度考え直す。
あ〜やっぱり、いやいやコレ、いや待てよ。ブツブツブツブツ。
そんな事を繰り返すうちに、やきもきする現場に怒られる事も多い。
結局、一度で済まないこと度々。
優柔不断な設計者に付き合わされる周りは、ホント気の毒かもしれない。

話は180度変わって、
帰りの改札口で、先に出ようとした外人さんが切符の在処を忘れ立ち往生していた。
後ろに並んでいる私に気づき、「ゴメン」と頭を下げた。
なんでだろう、なんか違う気がする。。。

完了検査

landmark

完成まではもう少し「あと僅か」だけど、
クロス屋さんが慌ただしい中、午前中は完了検査だった。
昨今話題になっている民間検査機関による。
だからどうしたと言う訳ではないけど、完了検査は検査員によって随分と見方が変わる。
もちろんある程度チェック項目は揃っているから、人が変わろうが必ず確認する箇所はある。
が、それから外れているのだろうか。
検査員の経験や個人的な考えで、指摘されたりされなかったりする部分もある。
中には指摘部分を差しながら、設計士というものは、、、と説教?を始める人もいれば、
わしが現役の頃は、、、と昔話をする人もいる。
変わった住宅やね〜どんな方が、、、と詮索する人もいれば、
いや〜勉強なったわ、、、と感心してくれる人もいる。
友人から聞いた話の中には大きな声では言えないが、
個人の住宅だから、施主が責任を持って納得すればいい。なんて言った人もいたようだ。
建築をはじめて知った事の一つは、法律の曖昧さ。
各々の解釈の違いで微妙にニュアンスが変わる。
完成を楽しみにしている施主さんがいるのが分かっているから、見方も甘くなるのかもしれない。
さてさて今日の驚きは、指摘の内容では無いけど、
報告事項をメールで連絡しても良いと、スタッフから聞いたことだった。
時代が進んでいると言うのか、サービスが進んでいると言うのか、
これって一応は公の検査では?それで良いのだろうか?
なんだか自分が遅れている様な気がしてしまった。