
ようやく足場の外れた現場の、小さな住宅を見上げると、
主張をしているようなしていない様な、不思議な感じがした。
道路斜線でやむなく三角に切り落とすしか無い屋根裏部屋のような3階が、
大人にはどうでも、子供には楽しそうな空間に仕上がっている。
変形地で敷地のラインに馴染む様に計画した平面なので、
タテもヨコも現場の大工さんには、手間の掛かる仕事には違いないけど、
掛かっただけの手間が、住まいの楽しさに繋がってもらえる事を望むばかり。
灯台のイメージを施主さんがシンボルにした。
明かりが灯るまで、あと僅か。