凸と凹

zu to zi

あきらめの悪い性格に、特に打ち放しのコンクリート造は向いていないかもしれない。
(本来ダメなんだろうけど)出来つつある様子を追いかけて考え直しも多少は効く他の工法に比べ、
あらかじめ決めておかないとならない事が多いから。
型枠に囲われて、窓や設備は壁の奥深くに隠蔽されてしまい、
現場にいても本来のサイズやバランスが掴みにくい。
頭の中でイメージを膨らませるしか、確かめようがない。
型枠を外した時にはもう手遅れになりかねない。
そうすると、自分の思い描いていたイメージが揺らぐたび不安がつのる。
ついつい現場で、あ、ん、あ、ん、ちょっと待てよ、ひとりで呟いてしまう。
型枠大工さんは出来上がりの姿を反転してイメージしないといけない訳だ。
これはすごい事かもしれない。
割り切りが良くないとやってられない仕事にちがいない。
なので、あきらめの悪い設計者にはできない仕事に間違いはない!(なんて、割り切りが良い。)

アーケード

arcade

震災を過ぎて、西宮駅前に残っているアーケードは、
駅を南に出て正面にあるここだけ。
片方にはタバコ屋、パチンコ屋、居酒屋、パチンコ屋が並び、
もう片方には不動産屋、洋服店、タクシー乗り場が並んで50メートルも無かろう。
アーケードを過ぎた向こうは、新しいマンションや大型のショッピングセンターが並び、
街路は拡げられ、西宮戎神社に続く石畳も整備された。
元々あったアーケードの天蓋は外され、真夏の陽が石畳に照り返される。
始めは違和感を感じていたものだが、目が慣らされたのか、
今では当たり前の風景になってしまった。
この商店街はえべっさんに続く参道だったのだろうか?
知りもしないでエラそうな事は言えないが、奇麗になったのは良いが情緒がない。
えべっさんを前にしてるのに、商売っ気を感じないのはあまりに寂しい気がする。
梅雨が明けたか、日に日に日差しがキツくなった。
事務所から西宮駅に歩けば、えべっさん南の43号線を歩く間は街路樹の木陰を渡たり、
以前はアーケードの陰に入るのが、ちょっとした楽しみだったけど、
短くなった今のアーケードでは、辿り着いた時には汗だくで涼む間もない。
雨の時も随分助かったのに。。。こればかりは昔が惜しい。