スキ間

sukima

密集した街中の細い敷地で、監督さんと、
あと10センチ、5センチ、間をとって7.5センチといったやり取りをした現場。
生活を考えると少しでも拡げてあげたい気持ちと、
人も入れない狭い状況だからと、悪い仕事をしてはいけないという気持ち。
妥協をせざるを得ない部分はあったにせよ、
出来上がった隙間を覗くと、いや〜狭いな〜と思う。
それとも、もう少し拡げられたと思うべきなのか。
切り詰めた寸法の中で、内装にかかっても、
この寸法で冷蔵庫は通る?洗濯機はどう?
仕上がってくるに従って、ボードの厚みさえ体感出来る気さえする。
思わず膨らんだお腹に力が入ったり。
そんな状況だから人のすれ違いもままならず、
大工さんも大変そうです。

建て込み

katawaku

今日は夏かと思う様な日差しで、現場から帰ってくると腕が真っ赤。
雨に悩まされつつも、確実に夏が近づいて来ました。
現場では蚊取り線香を焚きつつ、大工さんたちが、
断熱パネルの建て込みを進めています。
渦巻きひとつでは足らないんとちゃう?と思いながらも、そんな事は言えず、
写真を撮りつつ現場をウロウロ。
職人さんたちには蚊よりうっとうしいかも。
断熱パネルも現場の職人さんには、ただただ暑い材料かもしれません。

斎藤裕講演会

昨日、斎藤裕という建築家の講演会を聞きに行きました。
実は学生時代にこの斉藤さんのところでバイトをさせて頂いた事があります。
事務所は東京にあるので、その間、友達の所に泊まらせてもらいました。
友達はすでに働いていたのですが、僕の方が朝早く出勤し、終電で帰ってくる毎日。
確か10日間〜2週間ほどです。
学生時代に一番勉強になりました。
勤めていた間、事務所をはじめてからを振り返っても、未だそうかもしれません。
それだけ、この斎藤裕という建築家は大きく遠い存在です。
建築を習い始めて、はじめて買った本がアルバロ・シザというポルトガルの建築家の作品集。
斎藤さんの作品集はその次に買いました。
今でも、計画に悩んだり思う様に行かない時は、その2冊の本を拡げる事があります。
バイトの間、斎藤さんに言われたいろいろな言葉を思いだす事もよくあります。
とても追いつく事はできませんが、少しでも近づきたいのが本音です。
バイトに行っている間の日曜日、斉藤さんの手がけた住宅を黙って見に行きました。
その家の前に立ち、どうしても中を見たくなり、思い切って玄関のベルを押しました。
インターホンに出て来たのは、おそらくその家の息子さん。
残念ながら両親が外出中だからと断られてしまいました。
次の日いつもの様に出勤するなり、斎藤さんに「お前だろ!○×の家に行っただろ!」と一喝。
叱られた事より、昨日の事がすぐに伝わっていた事に驚きました。
そんな斎藤事務所の思い出を振り返りながらの講演会。
講演会を聴きながら、説教を受けているような気分になったのは僕だけでしょうか?
講演会の後、折角なので挨拶だけでもと思い、控え室まで押し入ったまでは良いのですが、
なんだかペコペコしているばかり。
会うのは多分15年振りぐらいでしょうか。
変わらぬ斎藤さんを前に、まるで学生時代に戻った心境でした。