完成の知らせ

大阪方面で打ち合わせの後、今年の春頃完成されたお宅に伺った。
残念ながら設計依頼を頂けるご縁こそ無かったけれど、
すまいが完成した知らせを随分前にいただいていた。
手作りケーキの小さなお店と小さな住まい。
ようやく近くに行く機会ができたので、遅い時間になってしまったが思い切って寄せていただいた。
それに、お会いしたのは1年半も過ぎたぐらい前だったので、少しばかり緊張。
が、扉を開けてお顔を拝見すると、その当時のイメージが蘇る。
そんな縁でしかなかったのに、親切に案内していただけたのは何ともありがたい。
一通り拝見した後、お茶を頂きながら当時の話を振り返る。
依頼を頂けなかった施主さんのお宅を突然伺っておきながら、隅々拝見し、
尚かつ、ごく自然に会話が弾むのは、なんだか不思議な感じがした。
偶然にもお店は今日、プレオープンだった。
伺うには遅い時間だったので、ケーキは完売したそうだ。これは残念。
しかし、お陰でゆっくりお話もできた。
次の機会には自慢のケーキを食べに来ないと。

きざみ

KIZAMI

今月末あたりの上棟に向かって作業が進む工務店さんの工場へ、
木材の刻みの様子を拝見しに伺いました。
材料を寸法に整え、仕口や継手などジョイント部分を仕上げる工程です。
棟梁を含め3人の大工さんが梁や桁など、横向きになる材料を順を追って仕上げていました。
棟上げ当日には、合計10トン車分の材料が運び込まれる予定。
エライ事になりそうです。
この工程では普段、プレカットという自動化された工場で材料の刻みが行われます。
今回はたまたま若い見習い大工さんの練習?という事もあって、
棟梁が付きながら、全ての材料が手で刻まれることになりました。
これからはますます無い機会だろうと、スタッフを連れ立って伺った次第です。
手で刻んだ方が大工も愛着が湧くんですよ。と社長さんのお言葉。
そうか、図面も手で描く方が。。。と思いつつも。
自動化された機械についつい流されそうです。

プロローグ

4年越しのお付き合いにして、小さな住宅を設計をさせていただく事になった。
始めにメールをもらったのが2001年。しかもアメリカから。
インターネットを通してだから、驚く事では無いはずだけど、
たったそれだけ?のことで当時はスッゴ〜イ!と感激していた。
そう、あの911のテロをまたいでもいる。
誤解の無いようにしておけば、もちろん計画地は日本国内です。
翌年には日本に帰ってこられ、その時分から幾度か会う機会もありましたが、
諸事情もありお手伝いできぬまま一戸建ての住宅を一度は建築されました。
それでもなにか機会があるたびに連絡をいただき、お付き合いは緩やかに続いていました。
時には簡単な改修工事をお手伝いもしましたが、何かがあるとも思えません。
ところが今回、思わぬ時に再びご自宅の設計のご相談を受けました。
施主さんにとっては諸事情の末ですが、なんだか不思議な縁です。
家を設計する間にはいろいろドラマはありますが、
振り返ると、設計を始めるまでにもたくさんのドラマがあった事を思い起こします。
どこに出会いがあるのかは、本当に分からないものですね。