混沌な文化

少し前、以前務めていた事務所の親分から一通の手紙が届いていた。
ルーマニア国立放送交響楽団ナショナル・ラジオ・オーケストラの案内が同封されていた。
ルーマニアにケアセンター設立のためのチャリティコンサートで、親分は一役協力しているらしい。
愛・地球博参加記念行事「ルーマニア・フェスティバル2005」の一環でもあるようだ。
と言う訳で、半ば強制された心持ちでチケットを買い、本日夕刻に駆け込みでシンフォニーホールに入った。
メンデルスゾーンやブラームスなど聞き覚えのある曲目だったから、
心配をよそに、クラシック音痴の僕にも飽きずに楽しめた。
久しぶりにフルオーケストラの壮大な交響曲に、時間を忘れて音楽に浸れた感じです。
ただビクターが協賛しているから?なのか、若い演歌歌手が中盤に出演する、
なんだか妙なコンサートでもあった。なんで、演歌歌手なんだろうか。
オーケストラをバックに、クラッシックのホールでマイクを持つ立ち姿は、
彼には悪いがしっくりこない。紅白歌合戦の収録の様にも思える。
帰り道、クラッシックを聞きに来たハズなのに前を歩く女性たちは、
彼のファンクラブらしき話で盛り上がっていた。
文化を差別する訳では無いが、首をかしげてしまう。
そんな事を思いながらも、腹が減ったので中華屋に入って五目ラーメンを食べた。
何を隠そう昼も中華だった。
人の事は言えないかもしれない。

飯屋で絶句

久しぶりに飯屋で絶句した。
事務所の連中と昼食で、新装開店の中華料理店に入ったまでは良かったが、
どう見ても手慣れない店員さんが、てんやわんやと用意している厨房の様子が見える。
ようやく出て来た餃子定食のまずはスープに口をつけると生暖かい。
というより、用意している間に冷えてしまったという感じ。
う〜む。と思いながら、かわいらしく並んだメインの餃子に箸をつけると、
なんとなく、でなく、粉っぽい。
他の連中に出された品を見渡しても、なんとなく不安に駆られる。
後ろの席で、別の客は餃子がうまいと店主に声を掛けている。
出しなに横目で通り過ぎた。
どうも、自分にだされた餃子と違うようにしか見えない。
店を出て、皆が口々に口火を切り出した。
そう、どう見てもあれはワンタンだ。

環状線にでも

最近めっきり本を読む事が無くなった。
大学に非常勤講師で通勤していた時分は、電車の中で読んだり、
それをきっかけに読む機会があった。
ちゃりんこで10分足らずの事務所への通勤ではままならない。
以前はひとしきり読んでいたメールマガジンも、すっかりご無沙汰。
読書が趣味など、口が裂けても言えなくなってしまった。
これはイケナイ。
そのくせ本は好きだから、本屋に入るとついつい買いたくなる衝動にかられるから困る。
本棚にますます横積みの本が増えてしまうのはまだしも、
何を買ったか忘れてしまうこともしばしば。
環状線にでも乗らないと消化できない。

ここ最近は

まじめに図面に向かう日が続いている。
と書くと誤解されそうだけど、
打合せに振り回されず、計画に向き合う時間が増えたと言った方が良いか。
事務所にいる時間が多くなった。
まとまった気がしていた図面も日を空けて見直すと、
気になるところがまた一つ増える。
先に進めたいのに、気になるところに引っかかり、
なかなか予定の通りには進まない。
反面、曖昧に曇りがかっていたイメージが晴れるときもある。
思い出した雑誌をめくって、自分の図面に振り返る。
しばらくそんな日が続きそう。

無駄遣い

打合せ先にデータを送ろうと思って、
データサイズを確認するとやたらと大きい。
単純な絵のはずがナゼ?
気になってデータを開いてアレコレ見ると、
画面では使っていないが、シンボルデータがたんまり格納されていた。
要は何気ない作業中のコピペが原因。
便利な機能が足かせになっている。
重たいデータを先方に送るのは気が引けるから、イソイソと削除。
原因はすぐ分かったけど、なんだか無駄。
よくよく考えれば、いままできっと気がつかない内に、
ディスクスペースを無駄遣いしてるって事じゃないか。
メモリもハードディスクもCD−RもDVD-RWもその他もろもろ、
ひと昔前を思えば、どんどん安くなって贅沢な使い方が当たり前になっていた。
データを圧縮して保存することもほとんど無くなった。
自分の気がつかないうちに、そんな無駄遣いは山盛りあるに違いない。
便利さには、その代償がつきまとう。

無い知恵絞って

某建築雑誌で設計事務所の経営について特集が組まれていた。
まだじっくり読んだ訳では無いが、
テーマごとのタイトルを読むと、言い得て妙な表現が目につく。
いや、これが目につくようではイケナイ。や、アブナイ。
挿絵に描かれているキャラクターも、チラっと読んだ文面も、
なんだか悲哀に満ちている。
笑っていながら笑えない。
全国津々浦々。小さな個人設計事務所はどこもキビシイのか。。。
設計事務所は儲からんぞ。というのはたびたび聞くフレーズ。
オープンデスクに来た学生にそんな事を言うと、
半数はガッカリし、半数はお金が問題じゃないと答える。
なんで、設計で儲けるんです!って言える人がいないのだろうか。
レッキとした商売には違いないのに。
そんな訳で、雑誌を買ってしまった自分を悲しむ前に、
無い知恵絞って、策を練らねばならないのだ!

小一時間

昨日は車を走らせ役所を廻って半日が過ぎた。
日に々々日差しが強くなるのを感じる。
ようやく事務所に戻ると、仕事に取りかかるまで小一時間。
今日は昼飯の新規開拓と言って、うろうろと小一時間。
またもよいお天気で、
不摂生を繰り返す我が事務所の面々にはオテントウ様がつらい。
近くに迫る地球博ツアーのリハーサルのよう。
ようやく事務所に戻ると、仕事に取りかかるまでまた小一時間。
季節の移り変わりに身体がついて行かない。
そうこうしていると日が暮れてお腹がすいてくる。
夜食を買いに行ってホッと一息。
一日が過ぎて、いつものブログのお時間。
またここで小一時間。
小一時間を集めると結構お仕事できるはず。
だとは思うのだけど。

ガイドブック

6月上旬に愛知万博に行こう。
とチケット買ったのはひと月程前。
パビリオンの予約はひと月前!と騒いでいた。
宿の予約は済ませておいたものの、気がつくと後ひと月も無く、
パビリオンの予約ってどうなったの?
スタッフに聞いてみると、もうあきらめて下さい。と言われた。
きっと空いてるだろうと思って日程を決めていたのに。
なんの事は無い。用意周到と言うには、ほど遠い。
仕方が無いので、早朝名古屋市内でモーニングを食べて、
開門同時に入場するには何時に出れば良いのか?
後はどうにでもなる。
そんな無謀な計画だけが所内では横行している。
折角買ったガイドブックも色あせ、見向きもされなくなった。
万博よりも、グルメとその後の予定に話題が移ってしまった。
ネットを巡り、手作り建築ガイドブックが用意されつつあるが、
スタッフの意見はイマイチまとまるようなそうでないような。
後はどうにでもなる。だろう。
きっと。

殿様の御殿

見積中の現場近くに、勝山町という城下町があります。
昨日打ち合わせ前に、その町並みから外れた場所にある
「椎ノ木御殿」と呼ばれる勝山城主の住居を覗いてきました。

明治2年に建てられたそうですが、15年程前まで使われていたそうです。
ですがガラスの建具も無く、障子と雨戸の開口。
雪も積もるこの地では、軟弱な私にはとても住めたものではありません。
なので、庭の手入れをしている方に尋ねてみると、
実際には、今は駐車場になっている裏にあたる場所に、
小さな家を建てて住まわれていたと教えて頂きました。少し安心。
それにしても、その昔の姿のまま残っていることに感心しきりです。
街道にはまだまだ見所があって、思わぬ収穫をした気分でした。
写真の続きは。

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